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Farm Blogブログ

積もった雪の中は摂氏何度なのか?

2022.01.19

こんにちは!デザイナーのツキヤマです。

果樹の凍霜害を受ける危険限界温度というものがあります。

色づいたつぼみの状態を例に上げると、
りんご -3.9℃
もも -3.9℃
すもも -5.0℃
西洋なし -3.9℃
うめ -3.9℃
ぶどう -1.1℃
くるみ -1.1℃
(30分間)

果樹によってつぼみの時期が多少異なるとは言え、
ぶどうとくるみは、他の果樹に比べ低温に弱いというのがわかります。
凍霜害に合えば結果が不結実になったり、変形果になってしまう可能性があります。
果樹からしたら死活問題です。

ツキヤマ、ここである疑問が湧きます。
冬の長野県の山間では、-10℃にもなる。
けれど、低温に弱いとされる果樹は生き残る。
雪積もる山間では一体何が起きているのか??

ひょっとして、雪が果樹を守っているのではないか??


今朝は一段と冷え込んだ白馬村。


午前8時現在、-7℃。
積雪は約1メートル。
そこに温度計を刺してみます。


表面から15センチの深さです。(新雪の部分)


温度は-4℃。
不思議なことに、外気と温度が異なります。
20センチの積雪の層が3℃の保温をしていることになります。
では熱源はどこにあり、それは何℃あるのでしょうか?


今度は地上(土)近くを掘って計測してみます。


結果は-0.5℃でした。
厳冬期とは言え、積雪した地上面の温度は外気よりも温かいことがわかりました。
しかもその温度は雪が水に変わる直前の0℃より少し低い程度。
つまり、積雪が、外気から地熱を守り、羽毛布団のような保温材の役割を果たしていたのです。
その中で根に生命力を蓄えて、春になれば幹や新梢に戻していく。

ということで、地這の果樹が雪国の特産品になりうるのでは!?と、可能性を感じたのでした!
あとはこの切り口をどう広げていくのか・・・
(つぼみの話はどこ行った)

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