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Farm Blogブログ

雪国での果樹栽培。気になる枝折れの救世主とは?

2022.01.11

こんにちは!デザイナーのツキヤマです。

ツキヤマは趣味でシナノグルミの実生苗栽培をしています。
シナノグルミの濃厚な味わいを知ってから虜になってしまいました笑

圃場は長野県白馬村にあります。The豪雪地帯です。
一昨年手に入れたシナノグルミの実。
昨春実生で発芽させ、昨秋小さな畑に植え、
今では深さ1メートルの雪の下にどっぷりと埋まっています。
ツキヤマ、そんな雪国で果樹を育てられるのか??


白馬村の果樹栽培の現状

ツキヤマは前職で村内の農業法人に勤めておりました。
当時から豪雪地帯での果樹栽培はうまくいかないと言い聞かされていました。
どうせ雪の重みで枝が折れるというのです。

確かに、白馬村で本格的にリンゴやぶどうを栽培されている方を見たことがありません。
大規模で栽培されている果樹は、雪囲いができるブルーベリーくらいです。

けれど、秋になれば自生しているオニグルミの実がスーパーに並びます。
彼らは誰からも雪囲いなどされていません。
ひょっとしたら、クルミの樹勢は、雪国の気象条件をクリアしているのかも・・・?

豪雪地帯でクルミを育てられると確信した理由

豪雪地帯の白馬でブルーベリー以外に果樹栽培が盛んではないとは言え、
雪降る東北地方ではりんごの産地されているわけで、
何か特別な雪対策があるのではないか?と調べてみました。

すると、地道に除雪作業をしていたり、
木製の支柱を立てて紐で吊る方法があるとわかりました。
しかしそれでも雪の重みで折れてしまうことがあるそうです。

ツキヤマも大雪の翌日はビニールハウスの雪落としが日課でした。
雪が溶けて再度固まると重たくなり、上から雪が積りそれが繰り返されていくうちに、
天幕を外したハウスをも容易に潰してしまいます。
やはりカンタンにはいかないのか・・・

ところがさらに調べてみたところ、オモシロイ栽培方法に出会いました。
それが【ロンバス方式】という栽培方法。
外部リンク:朝日新聞DIGITAL リンゴ枝折れ防ぐ 雪国の知恵

リンゴの枝を、頑丈な鉄パイプとワイヤーで支える方法です。
機材の費用は約5千円/本でできるそう。
しかも木の高さを抑えられ、収穫作業が楽になるとも。

ロンバス方式が実用新案を取得されたのは2013年。
日本で本格的にリンゴ栽培が始まったのがおよそ1871年。
まだまだ新しい技術は発案されるし、日本の果樹栽培のノビシロです。

県内有数の生産地東御市では、クルミ農家さんの高齢化が進んでいます。
大好きなシナノグルミを盛り上げるためにも、
ツキヤマ、これからも雪国での栽培方法確立に邁進するのであります!押忍!

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